「音」を使った新しいVRホラーゲーム “Stifled”

「音」を使った新しいVRホラーゲーム “Stifled”

VRとホラーの相性の良さは何度も言及されていますが、ホラー映画などにおける効果音や音楽の影響はかなり大きいといわれていて、試しに音を消して見てみたら全然怖くないなんてこともあります。
しかし、VRでホラーとなったら話は別です。「怖い!」と思ったらとっさに目は閉じることができるけれど耳はヘッドホンをしているので塞げません。視覚と違って恐怖を防げないんですね。
また、ホラー映画とは違って自分で操作していて視点も固定ではないため、もはや見ている感覚は実際のお化け屋敷とさほど変わらないのではないでしょうか。むしろVRのほうが耳を塞ぐことができない分、より恐怖を感じるのではと思います。
そこで今回は、「音」に注目したVRホラーゲームをご紹介。

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音を出したくないのに出さないと進めないというジレンマ!

タイのゲームスタジオ「GATTAIGAMES」が開発した「Stifled」は声を出したり物を投げたりなど、音を出すことよって波紋状にまわりの景色が現れ、それを頼りに進んでいくゲームです。
「stifle」には〈人の〉息を止める、〈人を〉窒息させる・息苦しくさせる という意味があります。その意味の通り、息の詰まるような緊張感がプレイヤーを襲います。東京ゲームショウ2016ではVR版のプレイアブルデモが出展され、steamではグリーンライト(Steamでゲーム販売を希望する開発者がゲームの情報やビデオを投稿し、ユーザーの反応によって販売が決定されるシステム)に選ばれていて、これから更に注目度が上がりそうです。

スタート時はリアルなテクスチャなのですが、先に進むにつれて音や光がなくなり、暗闇に白い線だけのテクスチャになります。川の流れる音や天井から断続的に落ちてくる水滴の音のまわりは常に見えるようになっていますが、それ以外の部分は自分から音を出さないと真っ暗闇で何も見えません。ところどころに石などのアイテムが落ちているのでそれを道の先に投げて音を出し、道が見えるようにして進んでいきます。

途中で発した音をたどってクリーチャーが襲ってくることもあるので、それを回避するために音を立てずに身をひそめたり、物を遠くに投げてわざと音を立て迫るクリーチャーから難を逃れたり…などなど。クリーチャーに関しては、あのグロテスクな見た目で赤ちゃんボイスなところがさらに不安をあおります。プレイの途中では、突然渡っていた通路が崩れてクリーチャーのいる下に落ちる…などびっくり要素も多々あります。


▲youtubeにプレイ動画が上がっていました。緊張感がさらに恐怖をあおります。

より緊張感と難易度を上げたい人は鼻の近くにマイクを置いてやってみて!と公式の紹介文に書いてありました。笑 さらに息が詰まってしまいそうです!もともとはVRではなかったようなのですが、VRに対応してさらに怖さが増しているようです。フェイスブックに展示会などでのプレイの様子を撮影した動画があがっているのですが、どれもいい反応ですね。

2016年後半の発売を予定しているとのこと。怖そうですがちょっとやってみたいですね~

Stifledのsteamページ
Stifledホームページ

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