様々な分野で活かされるVR技術① ~宇宙開発~
— 2015年9月1日一般的にVRと言えばゲームや映像表現に用いられる技術という印象が強いと思いますが、VR技術はそういったエンターテイメントのみならず現在様々な分野で活用されています。
特殊な精密機器・車両などを運転する専門技術の訓練などにVRシミュレーターが多く用いられたりしているのはご存知の方も多いと思いますが、アメリカ航空宇宙局(NASA)では創設後かなり早い段階から宇宙飛行士の訓練にVRを取り入れており(※そもそもVRが開発された1970年代にアメリカで盛んに行なわれたVR技術の研究にはNASAの科学者・技術者も多く関わっていたそうな)、訓練だけでなくオペレーターの支援などにも日々最新のVR技術導入されているそうです。
↑ Microsoftが2015年1月に発表した「HoloLens」を宇宙空間で使用するMicrosoftとNASAによる共同プロジェクトの映像。ちなみにHoloLensは、現実空間内にアプリを表示させたりドローンを操作することが可能な最新のヘッドマウントディスプレイです。
↑ 火星探査機の遠隔操作の支援をするソフトウェア「OnSight」。VR技術を使用し火星探査機の周辺の地形などが表現・映し出し、HoloLensを装着することで写し出された地形を観察することができます。
以前、民間人の宇宙旅行がついに実現するが莫大な費用と綿密な健康診断などが必要なため一般人にはなかなか難しそうと記事の中に書きましたが、実物同様の宇宙の景色を地球で安全に見れるなら危険を伴う宇宙旅行を大金払ってわざわざしなくてもいいじゃないかと思った私はスケールの小さい人間でしょうか?