VR酔いについて
— 2015年8月19日過去の記事でも何度か言及している“VR酔い”。
一般に“(乗り物などで)酔う”という状態になる要因は、振動・温度・匂い・体調・光の明滅など個人や状況によって様々ありますが、“VR酔い”は主に「視覚的振動」と「視覚と三半規管の感覚のズレ」が引き起こすといわれています。
こういったVR酔いを極力抑えるためにVR映像・ゲーム制作者らの間ではすでに様々な工夫や試みが行なわれているようで、フレームレートを最大で処理することで映像のカクつきや残像を軽減し視覚的振動を軽くする、映像への没入感を高めることでVR上の視覚情報と実際の認識の差異を減らす、といったようなことがなされています。
先日ネット上で話題になっていましたが、アメリカ・パデュー大学の研究チームが「画面中央に仮想の鼻を置くことでVR酔いが軽減される」との研究結果を発表しています。
↑静止画像で見るとすごい”鼻”感がありジャマに感じますが、プレイ中はほとんど気にならないようです。
以前、TVの情報番組で「氷を口に含むと乗り物酔いがすぐおさまる」というのが紹介されていましたが、VR酔いにも効果があるかも。さらに少し過激なやり方ですが、乗り物酔いをしている人の不意をついて首筋や股間に冷水をぶっかけるなんて方法も効果があると関西で人気のバラエティ番組で紹介されていました。これらの方法は氷の冷たさが副交感神経の働きを抑え酔いを解消するようです。ただ不意の冷水ぶっかけは心疾患などの危険があるためあまりオススメできません。
無難な方法として酔い止め薬を飲む。…わざわざ酔い止めを飲んでまでVRコンテンツをプレイしなくてはならない状況はあまりないとは思いますが、アメリカの製薬会社が自社の酔い止め薬はVR酔いにも効果があるのです!と宣伝動画をあげています。
↑ 本当にVRで酔ってんの?と思われる仕掛けが…(笑)
なんにしてもVRコンテンツを楽しくプレイするためには、気分が悪くなりそうになったらすぐ中断する・長時間のプレイは避ける、体調が悪い時は無理してプレイしないなどを心掛けた方がいいですね。