ミュージックビデオが新しい“ステージ”へ?!

ミュージックビデオが新しい“ステージ”へ?!

ここ数年音楽ソフトの売り上げが年々減少しており、日本だけでみてもCDの年間総売上が全盛期(ミリオンセラーが次々生まれていた90年代中期~後半)の半分近くまで落ち込んでいるようです。アメリカにいたってはCDショップが軒並み姿を消し、音楽はダウンロードして聞くものという感覚が主流になっているそうです。こういった世界的な音楽ソフトの売り上げ減少の一因に、Youtubeなど動画サイトの一般化、さらにそういったサイトの視聴や音楽のダウンロード購入が手軽に行えるスマートフォンの普及があげられています。楽曲のデジタル販売、ネット・SNSなどでの情報発信など音楽やミュージシャンを取り巻く状況が変化し、これまでとは違う楽曲制作のアプローチの仕方や宣伝の方法が求められる中、新曲プロモーションの一環としてVRのミュージックビデオを発表するミュージシャンが昨年あたりから相次いでいます。
昨年、女性シンガー・倖田來未がオキュラスリフトを用いた世界初となるVRMVを発表、アイスランドの世界的シンガー・ビョークも限定のイベントで新曲のVRMVを公開、日本のみならず台湾や香港などでも人気のダンスヴォーカルグループ・w-inds.は、VRMVを制作、それをすぐに観れるようVRゴーグルをつけた限定盤を販売するなど話題になっていました。
VRMVについて情報を探していると最近発表されたスマホとVRゴーグルで鑑賞可能なVRMVがありましたのでご紹介したいと思います。

Stor Eiglass VR(Squarepusher “Stor Eiglass”)
squeapusher_1
UKエレクトロミュージックのフロンティア、トム・ジェンキンソンのソロプロジェクト・スクエアプッシャーの最新アルバム”DAMOGEN FURIES”の収録曲、”Stor Eiglass”のVRMV。
ファンの間ではこれまで制作されたアルバムの中で最も尖った一枚と評されていますが、評価に違わず映像もサウンドもエッジが効きまくっておりアルバムを象徴するMVとなっています。中毒性の高いエレクトロサウンドに60年代のヒッピーカルチャーを思わせる刺激的な映像が最高にマッチしたVRMVです!

DIVE INTO DIGITAL(快速東京 “デジ”)
kaisokutokyo_1
脅威のファストコアパンク!一曲の平均演奏時間が約一分!!今注目のバンド・快速東京の新曲”デジ”のVRMV。
楽曲名が表す通り、デジタルな世界にダイブ・駆け巡る疾走感たっぷりのMVです。観るだけでなく、ジャンプ(スマホを揺らす)することで画面移動したり声に反応するなど仕掛けも満載。パンクミュージックのアナーキーな精神を表現したVRMVです。

色々観て個人的に感じたことですが、映像を作った時に動的要素の多いダンスミュージックや大所帯のグループ・アイドルなんかはVRMVに向いているんじゃないかなと思ったりしました。
自分の周りで歌やダンス・楽器演奏するようなVRMVだったら自分の好きなメンバーだけ見れますしね。

■アプリリンク:

Stor Eiglass VR
Googleplay / 無料)
AppStore / 無料)

DIVE INTO DIGITAL
Googleplay / 無料)
AppStore / 無料)

About author

Related Articles