部屋全体をスクリーンに変える!”Lightform”

部屋全体をスクリーンに変える!”Lightform”

この夏、サンフランシスコにあるLightform社より、プロジェクションマッピングとARを融合したプロジェクターが登場するとのこと。

Lightformは投影環境を自動的にスキャンして調整し、場所に合わせて歪みを補正して投影することができるプロジェクターです。

 

▼プロジェクションマッピング(projection mapping)とは?

プロジェクタを使用して空間や物体に映像を投影し、重ね合わせた映像にさまざまな視覚効果を与える技術、およびパフォーマンスのことである。
投影対象の正確なデータを計測・取得し、それにぴったり重なるように映像が投影(マッピング)される。CGなどを駆使して物体や効果を加えることで、例えば建物に巨大な生き物が張り付いていたり、建物が変形したりといった、現実ではあり得ないような幻想的な像をリアルに体験することができる。
プロジェクションマッピングは大小さまざまな規模で行われるが、都市のランドマークを投影対象にした大規模なイベントとして行われることも多い。
「IT用語辞典バイナリ」より

最近の例としては、東京ディズニーランドで行われている「ワンス・アポン・ア・タイム(Once Upon a Time)」や昨年のリオオリンピック閉会式でのパフォーマンスなどが有名でしょうか。
これは建物や場所を綿密に計測し、それに合わせた映像を正確に作成し投影することでかつてない映像体験をすることができるものです。
ただ、投影する対象物が意図しない方向に動くと映像とずれてしまうため、固定したまま・または予定通りの動作をしないと正確に見ることができません。

この夏登場するLightformは、1分で部屋をスキャンし、投影先に合わせて映像の加工を自動的に行うことができます。
小さいながらも、搭載されているAIによってすべてが処理されるので、ユーザーの専門的知識や技術が必要なくなるというのです!

また、HMDやスマホ・ARグラスを用いた拡張現実は基本的に使用者一人が対象となりますが、プロジェクターを用いることで複数人で利用出来るようなります。
Lightformを用いればスマホやARグラスも必要なく、どこでも手ぶらでAR体験が出来る生活がもっと身近になるかもしれません。

活用の例としては↓

  • 時計の盤面に、数字の他に移動にかかる時間をメーターで表示したり
  • 壁の地図にアクセスマップを投影してルート検索も可能にしたり
  • 机の上にToDoリストを投影して指でそこをスワイプするだけで項目を減らすことができたり
  • 食材のカット目安を食材の上に直接投影したり・・・

などなど幅広く使えるようになるのではないでしょうか。

Lightformを使って部屋中なんでもデバイスとして投影できたら、だんだん部屋の内装がシンプルなものに変わっていきそうです。
スマホでの遠隔操作で投影内容を変えられることも予定しているようで、使い方の幅はもっともっと広がりそうですね。

Lightform社のHPはこちら。
夏のプレオーダーの申し込みが開始されています。

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